<総説>亜鉛欠乏によって生じる開口部・四肢末端の皮膚炎 : その驚くべき発症メカニズム

書誌事項

公開日
2015
資源種別
journal article
DOI
  • 10.34429/00002727
公開者
山梨大学医学会

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説明

亜鉛は細胞の増殖および発生・分化に必須な微量元素で,300種類を超える酵素の構造維持や機能に関与するとともに,2,000以上の転写調節因子の発現や機能にも関与する。Prasad博士らにより亜鉛欠乏症症例が初めて示唆されてから半世紀以上が経つが,なぜ亜鉛が欠乏すると境界明瞭な紅斑が開口部や四肢末端に限局して繰り返し出現するのかという“謎”については,古くより精力的な研究がなされてきたにもかかわらず長らく不明であった。最近我々は,この皮膚炎の本態が実は一次刺激性接触皮膚炎(かぶれ)であり,その皮膚炎発症には表皮内ランゲルハンス細胞(樹状細胞の一亜群)の減少・消失が深く関与していることを明らかにした1)。本稿では,亜鉛欠乏に伴う皮膚炎の発症メカニズムについて概説する。

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