<原著>クローン病患者の心のゆとりと食事摂取状況の特徴 : 潰瘍性大腸炎患者との比較

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タイトル別名
  • The Characteristics of peace of mind and dietary intake in outpatients with Crohn's Disease : a comparison with Ulcerative Colitis patients
  • クローン病患者の心のゆとりと食事摂取状況の特徴 : 潰瘍性大腸炎患者との比較
  • クローンビョウ カンジャ ノ ココロ ノ ユトリ ト ショクジ セッシュ ジョウキョウ ノ トクチョウ : カイヨウセイ ダイチョウエン カンジャ ト ノ ヒカク

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抄録

クローン病患者(以下,CD群)と潰瘍性大腸炎患者(以下,UC群)の心のゆとりと食事摂取状況を比較してCD患者の特徴を明らかにし,CD患者の身体状態,心のゆとりの特徴を踏まえた食生活について検討した。外来通院患者26名(CD群13名,UC群13名)の自覚症状は両群とも腹痛が低値(Me1.0)であり,CD 群の血便(Me1.0)が有意に低値であった(p < 0.05)。心のゆとり(35項目)は,CD群は「生活に満足している」「つらい(逆転項目)」など9 項目がUC群より有意に低値であった。1日栄養摂取量はCD群の摂取脂肪酸量(25.7 ±22.3g), MUFA(10.0 ± 9.0g),PUFA(6.6 ± 4.3g),n-6PUFA(5.4 ± 3.9g),n-3PUFA(1.0 ± 0.7g)がUC群より有意に低値であった(p < 0.05)。CD群の魚介類摂取量(n-3PUFA 含有)はUC群より低値であり,煮付け(33.3%)などで摂取していた。CD群の方がUC群より心のゆとりが低値,栄養摂取量では魚など(n-3PUFA含有)の摂取量が低値であったことから,管理栄養士と相談し,心のゆとりを踏まえた摂取方法の指導が課題である。

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