<原著>0歳児の母親の育児困難感と母親の考え方

書誌事項

タイトル別名
  • Child-rearing difficulties and feelings among mothers of 0 year-old infants
  • 0歳児の母親の育児困難感と母親の考え方
  • 0サイジ ノ ハハオヤ ノ イクジ コンナンカン ト ハハオヤ ノ カンガエカタ

この論文をさがす

抄録

女性の育児に対する価値や母親としての役割意識などが育児負担感に関係していると考えられる。そこで,本研究では,母親のとらえる育児の困難性を把握し,母親自身の育児や仕事に対する考え方とそれらの関連性について検討することとした。0歳児の母親を対象とした育児雑誌の読者3394名を対象に,育児困難感,出産前後の性役割意識,仕事の有無,仕事役割と家庭役割の関係について自記式の質問紙調査を行った。有効回答数は974名であった。回答者の平均年齢は31.1 ± 4.3歳,有職者(休職中含む)は296名,育児困難感ありと判断される母親は54名であった。育児困難感の有無には,育児が楽しい・辛いといった育児の考え方や経済状態,育児のストレスを積極的に解消しているか否かが影響していた。また,有職者では,育児困難感のある母親の方が家庭役割から仕事役割にネガティブに影響していた。以上から,母親の考え方が育児困難感に影響することが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ