周手術期看護における肺理学療法に対する看護師の実践状況と認識

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  • <実践報告>周手術期看護における肺理学療法に対する看護師の実践状況と認識
  • シュウ シュジュツキ カンゴ ニ オケル ハイ リガク リョウホウ ニ タイスル カンゴシ ノ ジッセン ジョウキョウ ト ニンシキ

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周手術期看護における術後合併症予防は重要であるにも関わらず,看護師による肺理学療法のケアは統一されておらず問題も多い。そこで看護師による肺理学療法の実践状況とそれに対する認識を明らかにするために,Y大学病院の看護師80名を対象として自記式質問紙法により調査を行った。有効回答者70名の平均年齢は27.4±5.7歳,看護職の平均経験年数6.0±6.2年であった。肺理学療法の実践状況をみると,インスピレックス,ネブライザー,咳嗽訓練,体位変換といった従来から臨床で取り入れられている項目の実施頻度が高く,運動療法,スクイージングといった近年導入されてきた項目の実施頻度は低かった。看護師の認識では,それらの実施時における自信の程度を質問したが,実施頻度と同様の傾向を示し,実施頻度が高い項目は自信の得点も高いものが多かった。実施頻度と自信との関係では,運動療法とスクイージングに強い相関関係を認め,実施頻度は低いものの,実施している看護師は自信を持って行っていることがわかった。経験年数と自信との間には関係はなく,経験年数が豊富であっても自信がないまま実施していると推察され,経験年数に関わらず勉強会や研修会への参加が必要であると考えられた。

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