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- Other Title
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- ドウキズケ ト ストレス ハンノウ ノ カンケイ ニ オケル ブンカテキ ジコカン ノ エイキョウ
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Abstract
動機づけの自己決定理論の文化一般性について,文化的自己観の観点から検証した。自己決定理論に基づく4つの動機づけ,「内発」「同一化」「取り入れ」「外的」と,文化的自己観として相互独立性と相互協調性を測定した。さらに,これらが影響する変数としてストレス反応を調べた。ストレス反応に対して相互独立性は抑制的,相互協調性は促進的に影響していた。4つの動機づけのうち「外的」のみがストレス反応を助長していた。相互独立性は自己決定の程度の高い動機づけ(内発,同一化)を促進する傾向が見られ,相互協調性は自己決定の程度の低い動機づけ(外的,取り入れ)を促進する傾向が示された。さらに,相対的に相互独立性の優位な群では「外的」動機づけがストレス反応に結びついていたが,相互協調性の優位な群ではこのような関係はみられなかった。文化的自己観のあり方によって,動機づけの意味が変化しており,他者の影響を受ける自己決定の程度の低い動機でも,相互協調性の強い場合は必ずしもネガティブな意味を持たないことを示唆する。
Journal
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- 島根大学教育学部紀要
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島根大学教育学部紀要 43 61-65, 2009-12-25
島根大学教育学部
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699795028352
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- NII Article ID
- 110007522592
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- NII Book ID
- AA12171265
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- ISSN
- 18808581
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- DOI
- 10.24568/6984
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- NDL BIB ID
- 10560507
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles