文学教材における読みの可能性についての検討 : 立松和平「海のいのち/海の命」の場合

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  • ブンガク キョウザイ ニ オケル ヨミ ノ カノウセイ ニ ツイテ ノ ケントウ タテマツ ワヘイ ウミ ノ イノチ ウミ ノ イノチ ノ バアイ

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抄録

本稿では, 文学教材における読みの可能性をどのように予測しうるかを考察するために, 難解さを指摘されることの多い教材「海のいのち」を題材として検討を行った。その際, まず「海のいのち」にみられる読みの要点について, 先行実践/先行研究にみられた読みを参照しつつ, それぞれの要点での読みの可能性を検討したのち, 「海のいのち」全体において, どのような読みのラインを持った一貫性を形作ることができるかを明らかにした。 読みのラインを視覚的に示すことは, 教材研究の段階において「海のいのち」における読みの可能性を予測したり,学習者から提出されてくる読みが教室のコンテクストの中でどのように位置づくのかを把握したりする際に有効に働くと考えられた。

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