「正しく美しい言葉」から遠く離れて : 国語教科書の三十年

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  • タダシク ウツクシイ コトバ カラ トオク ハナレテ コクゴ キョウカショ ノ 30ネン

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抄録

昭和五六年発行の中学二年生用教科書『新しい国語二』には、木山捷平、大石初太郎、川崎洋の文章が収録されており、三者は方言や敬語、言葉の美しさや正しさをめぐって異なるメッセージを発信している。昭和五〇年代は言葉の価値について熱い議論が交わされた時代であり、その刻印が見て取れる。一方三十年後の現在の教科書には、言葉の価値観を問題化する姿勢は薄い。言葉の排除と選別を行為遂行的に実践する国語教育の歴史性を教科書から概観し、さらに言語教育の現状を考えていく。

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