教員養成課程における教科専門の役割 : 「教科内容学」論によせて

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  • キョウイン ヨウセイ カテイ ニ オケル キョウカ センモン ノ ヤクワリ : 「 キョウカ ナイヨウガク 」 ロン ニ ヨセテ

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抄録

小論は, 近年の「教科内容学」論の動向を踏まえた上で, 教員養成課程の教育における教科専門領域の役割について検討している。「教科内容学」論においては, 主として2001年の『今後の国立の教員養成系大学学部の在り方について(報告)』の趣旨に基づき, 専門学部とは異なる教員養成系大学・学部に独自な教科専門のあり方が追究されてきた。その際, 子どもの発達段階や学習指導要領を視野に入れた教育実践力養成に直接的に寄与するよう求める議論が多かったように思われる。これに対し, 小論では, 教師になる上での「専門的視座」の修得を重視し, これが教職に就いてからの教材開発力や授業構想力につながる点に着目している。そして, 教員養成カリキュラムにおける教科専門の役割は,このような「専門的視座」の涵養にあると論じる。

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