看護におけるアドボカシー研究ノート-わが国の議論の動向とジョンストンの見解-

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タイトル別名
  • 【論説】看護におけるアドボカシー研究ノート-わが国の議論の動向とJohnstoneの見解-
  • A Note on Nursing Advocacy: The Literature in Japan and Johnstone's View
  • カンゴ ニ オケル アドボカシー ケンキュウ ノート ワガクニ ノ ギロン ノ ドウコウ ト ジョンストン ノ ケンカイ

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抄録

高度に技術化された現代医療の中で、人間的看護を模索し続けてきた看護職だが、医療の受け手の立場に立って支援する目的から逸れて、看護側にとっての業務の効率化や、良い治療介助を追い求めてはいないか。患者に一番近い存在を自負する看護職は、患者の利益を最大限守るために、どのように行動する事が正しいのか、明確に認識しておく必要がある。アドボカシー(Advocacy:患者の権利擁護)について、数年間の研究ノートをもとに、わが国の文献の動向をまとめ、その概念に厳しい検討を加えるJohnstoneの見解を紹介した。わが国のアドボカシーに関する文献は近年急増しているが、制度の変化に伴うものであり、本質論に至っていない。Johnstoneの見解では、アドボカシーは有意義な観念であるが、無批判的に受け入れるものではなく、哲学的・倫理的な基盤とその危険性を認識することの重要性が提言されている。

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