1990年以降の「人として産み、生まれること」

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タイトル別名
  • Giving Birth and Being Born as a Human after 1990'
  • 1990ネン イコウ ノ ヒト ト シテ ウミ ウマレル コト

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説明

本論文の課題は、1990年以降の「人として産み、生まれること」について、助産学的・経済学的視点から分析することである。第1に、妊産婦の属性およびマタニティ・ライフを分析した。1990年代以降の妊産婦の典型は、「ワーキング・マザー」である。晩婚・晩産化は、不妊治療を容認している。妊娠中は、健やかさ、快適さを求める反面、喫煙率や飲酒率の上昇という問題点もある。施設分娩が主流であるが、管理分娩への反発もみられる。第2に、妊娠・出産をより健やかに安全にするための援助について分析した。妊娠期は、母子健康手帳による定期健診の励行、特定年齢層および感染妊婦に対する援助が重要となっている。また、産まされる出産から主体的に産む出産が求められるようになっている。第3に、妊娠・出産にかかわる費用を分析した。晩婚化にともない、不妊治療に要する費用の保証が求められる一方で、医療保険は、異常分娩のみ医療の保障を行っている。

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