重要伝統的建造物群保存地区における町並み保存の取り組みと住民意識 : 群馬県中之条町赤岩地区を事例に

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タイトル別名
  • ジュウヨウ デントウテキ ケンゾウブツグン ホゾン チク ニ オケル マチナミ ホゾン ノ トリクミ ト ジュウミン イシキ : グンマケン ナカノジョウマチ セキガン チク オ ジレイ ニ
  • Conserving the Groups of Traditional Buildings and Resident Consciousness : A Case of Akaiwa Area, Nakanojo Town, Gunma Prefecture

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抄録

type:Article

本研究では,2006年(平成18)年7月5日に群馬県で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された,中之条町赤岩地区を対象地域とし,現在の町並み保存の取り組みや住民の意識を明らかにすることを目的としたその結果,行政は修理・修景の際の対象経費の補助金を出しているほか,保存団体も地域の活性を図る行事イベントを催していることが分かった.しかし,少子高齢化による後継者不足,世代を越えての住民同士のつながりの脆弱などの問題を危倶する住民が多数存在しまた重伝建地区の選定までの道のりが早かったことから,住民が重伝建地区の制度や行政の考えを理解できておらず,現在の町並み保存のあり方に疑問を感じている住民もみられたよって,行政や住民との定期的な話し合いをはじめ,町並み保存のあり方について,長期的に対策を考えていく必要性があるといえる.

収録刊行物

  • 法政地理

    法政地理 44 43-54, 2012-03-22

    法政大学地理学会

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