博物館の領域とすみわけ : 千葉県を事例として

書誌事項

タイトル別名
  • ハクブツカン ノ リョウイキ ト スミワケ : チバケン オ ジレイ ト シテ
  • Museum's Territory and Compartmentalization in Chiba Prefecture

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抄録

type:Article

最新の調査で,博物館の数が戦後初の減少を見せた館運営が厳しい原因の1つとして,1960~90年代の博物館ブームによって博物館が乱立したことが考えられる.全国に同じ様な博物館が増えることで,館同士の競合が起こるため,相互にすみわけや連携を行う必要があることが度々指摘されてきたが,実際の現場ではそのような意識は存在するのだろうか.本稿では,全国でも特色ある県立館の設置を行ってきた千葉県を事例とし,館同士が生き残りをかけてすみわけや連携を行っている現状を探った.その結果,当初予想していたほど厳しく他館を意識しているということはなかったが,個々の館には対象とする領域があり,企画展においてすみわけを意識することがあるという声は聞かれた.今後の博物館の在り方を考えるにあたり,連携にせよすみわけにせよ,外部との関係づくりが求められていくことが考えられる.

収録刊行物

  • 法政地理

    法政地理 44 55-70, 2012-03-22

    法政大学地理学会

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