From “Handicapped” to “Persons with Disabilities” : An Approach to the Normalization Society based on Expression of “Disabilities”

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Other Title
  • 「障害者」から「障がい者」へ : 「しょうがい」表記から見る,ノーマライゼーション社会へのアプローチ
  • 「 ショウガイシャ 」 カラ 「 ショウガイシャ 」 エ : 「 ショウガイ 」 ヒョウキ カラ ミル,ノーマライゼーション シャカイ エ ノ アプローチ

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我が国の障害者政策は1970(昭和45)年に制定された「障害者基本法」に則り施行されている。近年,そこで用いられている「害」と言う表記を「がい」または「碍」に改めるべきだと言う声や,実際に改める動きが一部の自治体で起こっている。 その結果,現在,我が国において「害」「がい」「碍」の3つの表記が共存していることが挙げられる。このことは単なる文字表記の違いに過ぎないと見なされがちだが,その根底には「障害者」を社会に包摂しうるか否かに関わる「意味作用」の問題が有る。 本稿ではこのような問題意識に基づき,まず語源と法制度上の表記の歴史的変遷を文献研究によって読み解き,次に近年の一部自治体における表記見直しの動向を聞き取り調査等によって検討した上で,表記をめぐる議論の今後の方向性を考察する。結語として「しょうがい」が社会的バリアを低くするために当面は有効な表記であると主張する。

Journal

  • 公共政策志林

    公共政策志林 8 133-144, 2020-03-24

    法政大学公共政策研究科『公共政策志林』編集委員会

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