有酸素運動および筋力トレーニングが身体組成と体力へ及ぼす効果 : 高等学校女子生徒の体育授業を通して

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タイトル別名
  • Effects of Aerobics and Weight Training on Body Composition and Fitness Level.
  • ユウサンソウンドウオヨビキンリョクトレーニングガシンタイソセイトタイリョクヘオヨボスコウカ : コウトウガッコウジョシセイトノタイイクジュギョウオトオシテ
  • ユウサンソ ウンドウ オヨビ キンリョク トレーニング ガ シンタイ ソセイ

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抄録

本研究は,高等学校正課体育授業の中で,自己の健康や体力についての意識を持たせながら,有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせて行わせることにより,体脂肪量を減少させ,かつ筋力,筋持久力,全身持久力などの体力向上の面からその効果を検討することであった。実験は,MとAの2高等学校3年生女子生徒51名の授業受講者を対象に行い,前後に,オリエンテーション,形態計測,体力測定を行い,Body Mass Index(BMI : 体重(kg)/身長(m)2)をもとに,BMIが23.0以上の過体重の生徒(n=12)を被験者とした。実験は,2校で同一の有酸素運動,筋力トレーニングプログラムを処方し,20時間(週3時間・約2ヵ月間)実施した。形態についてはすべての値において減少が認められた。体重が減少した被験者は,全体の92%であり,体脂肪量については,全員が減少した。また,BMIについては,12名中5名の被験者が正常域に移行し,なおかつ9名の被験者にLean Body Mass (LBM : 体重(kg)−体重(kg)×体脂肪率(%))の増加がみられた。体力面では,脚筋力,筋持久力,全身持久力ともに向上した。以上の結果から,有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせたプログラムは,体脂肪量を減少させ,体力向上を計ることに有効であった。

収録刊行物

  • 健康科学

    健康科学 19 67-71, 1997-03-18

    九州大学健康科学センター

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