規範の社会学(1)

  • 友枝 敏雄
    九州大学大学院人間環境学研究院 : 教員 : 理論社会学, 社会システム論

書誌事項

タイトル別名
  • A Sociological Study on Norm (1)
  • キハンノシャカイガク(1)

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説明

規範は、人間以外の動物にはなく、ヒトという種に固有なものであるから、社会秩序を考察するさいの鍵概念になりうる。本稿では、規範に「約束事としての側面」と「のぞましさとしての側面」とがあることを指摘した上で、まず、規範の生成論的説明として、(1)社会的行為の規範的性格ということを、デュルケームの社会的事実およびハーバーマスの普遍的語用論にそくして説明し、(2)行為と規範との関係を、ギデンズのいう実践(practice)と規則(rule)との関係を援用しながら考察する。つぎに、規範の機能論的説明を試みるなかで、規範の実証的研究の可能性をさぐる。

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