看護大学生の生活習慣と主観的健康状態に関する日韓比較

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タイトル別名
  • Comparative Study of Japanese and Korean Nursing Students on Their Daily Habits and Subjective Health Status
  • カンゴダイガクセイノセイカツシュウカントシュカンテキケンコウジョウタイニカンスルニッカンヒカク

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説明

1972年にBreslowらによりライフスタイルが身体的および精神的健康に影響を与えるという研究が報告された。それ以降、わが国においては生活習慣と健康に関する研究が増加してきた。大学生を対象にした生活習慣と健康状態に関する調査では、望ましい生活習慣をもつ学生は健康状態がよく、欠席日数も少ないと報告されているが、韓国においては最近のこの種の調査は少ない。予防医学的な見地から20代の年齢層が盲点的存在であるされ、青年期の生活習慣に対する教育のあり方が問われている。また、看護職の保健行動が患者の保健行動に強く影響するという報告もあり、将来看護職となる学生の生活習慣に関する調査は重要であり、種々の報告がなされているが健康状態との関連を報告するものは少ない。今回、生活習慣と主観的健康度との関連を検討する目的で、日本と韓国の看護大学の学生を対象にOkayama Medical Index(OMI)健康調査表を用いて留め置き調査を行った。回収率は日本71.10%、韓国61.5%であった。内的整合性に基づく信頼係数Cronbachのα係数は0.98〜0.71の範囲にあり、回答用紙の信頼性は高いと考え、解析を行った。対象者の平均年齢は日本20.41歳、韓国22.69歳と韓国が高く、年齢による交絡因子を避けるため年齢を調整した。睡眠時間、喫煙については韓国が日本よりも望ましい生活習慣の学生が多かった。飲酒、朝食、間食については日本の学生が韓国より望ましい生活習慣の学生が多く、運動習慣については差はみられなかった。主観的健康状態については全身症状15項目のうち10項目ですへて韓国が訴えが多く、各器官症状64項目について33項目すべて韓国の学生が日本より訴えが多かった。精神気質については差異は認められなかった。

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