鹿児島近海のボウズコンニャク,Cubiceps squamiceps (Lloyd)について

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  • Notes on the Nomeid Fish Cubiceps squamiceps (Lloyd) from the Sea near Kagoshima, Japan
  • カゴシマ キンカイ ノ ボウズ コンニャク Cubiceps squamice

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抄録

ボウズコンニャクCubicepssquamiceps(Lloyd)は,南アフリカから日本の海域にかけて広範囲に分布するエボシダイ科の1種であるが,どの海域においても稀にしか獲られていない.日本近海の高知沖からは,岡田・松原(1938)とKamohara(1952)がMulichthyssquamicepsLloydとして,Kamohara(1952)がCubicepsnatalensisGilchristandvon Bondeとして記録している.その後,松原(1955)はこれらを同種としてCubicepssquamiceps(Lloyd)の学名を与えている.Haedrich(1967)は神奈川県の真鶴沖からのもの,片山(1976)は瀬戸内海の柳井沖からのものをCubicepssquamicepsとして報告しているがAbe(1959)やJIHHA6eprHKpacK)KoBa(1975)はC.squamicepsをC.gracilisの幼型もしくはsynonymとしており,分類学的には混乱している.筆者は鹿児島県の錦江湾内と枕崎沖から,21尾のボウズコンニャクと考えられる標本を得たので,詳細な形態上の測定を行うとともに,既往の報告に基づいて,C.squamicepsとC.gracilisの比較を検討した.

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