図書館サービスのためのデータ解析の新展開 : 新しいパーソナルサービスの可能性

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  • 南 俊朗
    九州大学附属図書館研究開発室 : 特別研究員 | 九州情報大学情報ネットワーク学科 : 学科長

書誌事項

タイトル別名
  • A Development of Library Data Analytics : Potentials to Novel Personalized Library Services
  • トショカン サービス ノ タメ ノ データ カイセキ ノ シン テンカイ : アタラシイ パーソナルサービス ノ カノウセイ

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抄録

図書館の置かれた環境は大きく変化している.その要因の1つは利用者の多様化により,図書館に対する要望が多彩になっていることである.また,モバイル端末によりいつでもどこからでもインターネットに接続し,必要な情報収集や情報発信が行えるようになったため図書館への需要が大きく低下していることも大きな要因となっている.このような環境の中で利用者の要求にあった図書館サービスを提供していくためには利用者の要求を的確に把握し,それに基づいたサービスの提供を行うことが重要である.利用者の状況を把握するための効果的な手段として,利用者に関するデータを解析し,その知見に基づいて従来の図書館サービスを進化させ,利用者の要求に応えるための新たなサービスを開発していくことが有望である.本稿では,このような問題意識の下,我々がこれまで行ってきた図書館データ解析手法を振り返り,データ解析を活用した図書館マーケティングを進化させる方策を考察する.そのための方向性として,パーソナルサービス,特に利用者の中での位置付け情報を利用者個人にフィードバックするサービスに注目する.

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