外国語活動における文字の扱い再考 : 文字を使っての指導と文字指導を区別しよう

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  • ガイコクゴ カツドウ ニオケル モジ ノ アツカイ サイコウ : モジ オ ツカッテノ シドウ ト モジ シドウ オ クベツ シヨウ

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抄録

平成23 (2011) 年度から新小学校学習指導要領が完全実施されるに伴って,小学校高学年(5年次・6年次)において,外国語活動が週1時間の割合で必修化された。さらに,平成25 (2013) 年12月13日に文部科学省から発表された「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」によれば, 2020年度からの実施を目指して,現在高学年で行われている外国語活動を中学年に前倒しし,高学年からは週3時間の割合で英語を教科として指導することになっている。このように,英語の教科化が現実味を帯びてくる中で,外国語活動の実践において,文字指導への関心が年々高まっているが,文字の扱いについては学校現場において必ずしもコンセンサスが得られているとは言えない状況にある。文字の指導は行うべきでないという意見から,中学校から始まるリーディングとライティングの指導がスムーズに行われるように,小学校段階において文字への慣れを醸造しておくべきだとする意見まで,多岐にわたる見解が研究者や現場教師から提示されている。外国語活動における文字の扱いはどうあるべきか。本稿は,この今日的課題に対して,必ずしも学習指導要領や学習指導要領解説に示されている指針にとらわれることなく,建設的な提案を行うものである。

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