<Articles>Le Jacobinisme et le Mouvement des Sans-culottes

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  • <論説>ジャコバン主義とサンキュロット運動

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一七九三年、フランス革命は事態のブルジョワ的収拾と民衆運動の側からする問題の解決という二元的方向に分岐しつつあった。「ジャコバン」派はこの矛盾にとりくみ恐怖政治の過程で革命そのものにも一定の目標を与えようとした指導勢力であるが、革命当初より特に民衆運動への能動的対応において独自の性格を明らかにしている。この独自の政治理念──ジャコバン主義を、人民主権、生存権、市民的所有権の諸問題に即してつぶさに検討し、その核を摘出してみよう。ところで茲にいう民衆とはサンキュロットのことであり、固有の動機をもって革命過程に介入しつつ、恐怖政治期にはジャコバン派とともに、やがてジャコバン派に反してまでテロルを追求したのであった。このジャコバン主義とサンキュロット運動の理念は、市民社会の本質にもふれるものをふくんでおり、マルクスが「ユダヤ人問題によせて」(一八四三) で示した私人と公民の分裂というその本質にからめて論じると極めて興味深い。

Journal

  • 史林

    史林 51 (4), 517-544, 1968-07-01

    THE SHIGAKU KENKYUKAI (The Society of Historical Research), Kyoto University

Keywords

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390290699822584448
  • NII Article ID
    120006596599
  • NII Book ID
    AN00119179
  • DOI
    10.14989/shirin_51_517
  • HANDLE
    2433/237879
  • ISSN
    03869369
  • Text Lang
    ja
  • Article Type
    journal article
  • Data Source
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Allowed

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