<論説>シュトラスブルク改革運動について : 職権的改革 Magisterial Reformation への道

書誌事項

タイトル別名
  • <Articles>The Reformation Movements in Strasburg : The Way to the Magisterial Reformation
  • シュトラスブルク改革運動について--職権的改革Magisterial Reformationへの道
  • シュトラスブルク カイカク ウンドウ ニ ツイテ ショッケンテキ カイカク Magisterial Reformation エ ノ ミチ

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説明

筆者は、昨年、<シュトラスブルクにおける初期再洗礼派運動について>なる論考を報告したが、その研究において、この市の改革運動が、職権的改革運動と過激派改革運動の対抗関係としてあったことを認知した。本研究にては、農民戦争後数年間において、この対抗関係がいかに推移したかを跡づけんとすることを目的としたものであるが、ミュンスターの再洗礼派の支配、ジュネーブにおけるカルヴァンの教会樹立に関係する予備的研究の一部である。筆者はこの課題を解明するに当って、専ら<エルサス史料>を使用した。本研究によれば、一五二七年七月に発布された最初の市参事会法令を契機として、職権的改革路線が確立されたことが知られる。しかも両運動の対抗関係は、一五三三年六月のシュトラスブルク領域宗教会議において、職権的改革運動の勝利へと決着されるのであるが、かかる情勢はすでに、一五二七年の夏につくられていたと考えられる。

収録刊行物

  • 史林

    史林 55 (1), 77-119, 1972-01-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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