<論説>カンザス・ネブラスカ法案 : 若干の背景
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- 山口 房司
- 大阪経済法科大学助教授
書誌事項
- タイトル別名
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- <Articles>Some Backgrounds of the Kansas-Nebraska Bill
- カンザス・ネブラスカ法案--若干の背景
- カンザス ネブラスカ ホウアン ジャッカン ノ ハイケイ
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説明
一八五四年のカンザス・ネブラスカ法案により、合衆国中央部に二つの准州が組織された。この法案には奴隷制、インデアン政策等々の問題が絡んでいるが、そのうち最も重要なのは鉄道問題である。ミズーリ協定の廃棄と住民主権論の出現とを包含するこの法案の動機の一つとして、中央若しくは北部ルートの大陸横断鉄道建設への障碍を除去する事があった。そして、その障碍の一つとはインデアン・カントリーを白人に開放することへの反対であった。本論文はこのカンザス・ネブラスカ法案の若干の背景を扱う。その際、従来あまり注目されてこなかった大陸横断鉄道の問題に重点が置かれる。また、本論文は南北戦争に先行する十五年間における最大の政治的争点であるところの憲政史の上でのテリトリーにおける奴隷制の問題への序論でもある。
収録刊行物
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- 史林
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史林 57 (5), 732-756, 1974-09-01
史学研究会 (京都大学文学部内)
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699822713728
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- NII論文ID
- 120006596883
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- NII書誌ID
- AN00119179
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- HANDLE
- 2433/238206
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- NDL書誌ID
- 1526968
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- ISSN
- 03869369
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可