<論説>戦国大名長宗我部氏の城下岡豊 (おこう) の市町

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タイトル別名
  • <Articles>Market District in Oko 岡豊, Castle Town under the Rule of the Chosokabes 長宗我部氏 Sengoku-Daimyo 戦国大名
  • 戦国大名長宗我部氏の城下岡豊(おこう)の市町
  • センゴク ダイミョウチョウシュウ ガブシ ノ ジョウカ オカホウ オコウ ノ

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抄録

小稿は、筆者がこの数年来進めている戦国末~近世初頭の土佐国における地方的中心集落に関する歴史地理学的研究の一環として、戦国大名長宗我部氏の城下岡豊の商業地区であった岡豊新町の景観を復原し、その特色と盛衰を検討しようとするものである。『長宗我部地検帳』によれば、岡豊新町は七二筆の屋敷地から構成され、その総面積は三町二反三〇代勺であった。この町並は岡豊城下の核心部にあたる岡豊城東麓の沖積低地に位置し、南北方向の街路に沿う町並と東西方向の街路に沿う町並とに分れ、両者は屋敷名請人の構成やプランのうえで異なった特色を有していた。この相違は、町並建設の時代と背景の違いを反映するものと考えられる。岡豊新町は、一六世紀末の土佐国にみられた二〇余ケ所の地方的中心集落の中では最大の規模を有するものの一つではあったがまだ土佐一国を領域とする地方都市にまでは成長していなかった。

収録刊行物

  • 史林

    史林 61 (6), 890-918, 1978-11-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

被引用文献 (1)*注記

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