<論説>マキァヴェリの思想の原点 : 彼の常用語を通じて観た

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タイトル別名
  • <Article>The Origins of Machiavelli's Thought : As Revealed by His Choice of Expressions
  • マキァヴェリの思想の原点--彼の常用語を通じて観た
  • マキァヴェリ ノ シソウ ノ ゲンテン カレ ノ ジョウヨウゴ オ ツウジテ

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抄録

拙稿はとくにアメリカのブルックリンカレッジ Brooklyn College のマルチィン・フラィシャー Martin Fleisher 教授のマキァヴェリ Machiavelli 関係論著や、カナダのカルガリー大学 University of Calgary のアンソニー・パーレル Anthony parel 教授のマキァヴェリ論を参照しつつ、マキァヴェリ特有の意味を含む彼の常套語、たとえばアニモ Animo、アソビツィオーネambizione、インジェニョ ingegno、プルーデンツァ prudenza、インガーンノ inganno、ヴィルトゥ virtu、フォルトゥナ fortuna その他同意語や反意語あるいは玉虫色とも見える関連用語などを通じて、彼の複雑な思想の原点ーとくにその政治観や歴 史思想の局面を模索してみた。なおまた彼の思想に影響を及ぼした先人たちや当代の思想家と対比しつつ、彼の思想が現代に至る間にどのような曲折をたどって来たかについても、私なりに改めて再考した。

収録刊行物

  • 史林

    史林 67 (2), 236-261, 1984-03-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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