<論説>龍谷大学所蔵の西域文書と唐代の均田制

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タイトル別名
  • <Articles>The Ryukoku University Collection of Chinese Documents from the Western Regions and the Equal Field System of the T'ang 唐 Dynasty
  • 竜谷大学所蔵の西域文書と唐代の均田制
  • リュウコウ ダイガク ショゾウ ノ セイイキ ブンショ ト トウダイ ノ キンデンセイ

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抄録

一九六二年七月五日、龍大の講演のテキスト。龍大所蔵の西域文書の重要性について述べ、併せて西域文化研究会の研究と出版の業績の偉大さに言及した。西域は中国文化と中央アジア文化の交流混合の所 (例、銅銭と銀銭の併用、居民の胡風姓名) である。均田制が敦煌より遠く吐魯番にも施行された事は、中国政教が遠く及んだことを物語る。均の概念については、古くから制度史上の用例が多くある。この事は中国文化が久しい連続性あることを示す一例である。周藤吉之・西嶋定生・西村元佑三氏の均田制に関する論文はなかなかの力作であるが、しかし、疑間の点もある。例えば、西村氏は一請求の拒否の判語を認可として誤解し、西嶋氏は 「通」 (報告) の漢字を逋として誤釈し、周藤氏は佃人奴集聚の奴は奴隷の奴であると誤解 (奴は姓) しているごときこれである。

収録刊行物

  • 史林

    史林 45 (5), 668-674, 1962-09-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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