<研究ノート>ドイツにおける労働者階級の政治化とその帰結 : 一八四八年~一九一四年

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タイトル別名
  • <Note>Die politische Emanzipationsbewegung der deutschen Arbeiterschaft 1848-1914
  • ドイツにおける労働者階級の政治化とその帰結--1848年~1914年
  • ドイツ ニ オケル ロウドウシャ カイキュウ ノ セイジカ ト ソノ キケツ 1848ネン 1914ネン

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抄録

名望家政治から大衆民主主義への政治構造の転換をたどる場合に、重要な論点として労働者階級の政治化という問題がある。すなわち十九世紀末以降、それまで名望家層の専断的な支配を基本的フレームワークとしてきた政治構造は、労働者階級を、はじめとする広汎な社会層の政治的次元への主体的な登場により、大きく転換していった。この過程を制度の上で保証したものは、いうまでもなく普通選挙権の導入であったが、労働者階級の政治化という点に限るならば、通常、労働組合と労働者政党の成立・発展が重要なメルクマールになりえた。この観点から、一八四八年-一九一四年におけるドイツの労働者運動は、どのように理解しうるであろうか。ここではさし当り、社会主義的労働者運動に限定して、労働者階級の政治化の具体相およびそれに対する名望家層の対応といった問題を明らかにしてみた。

収録刊行物

  • 史林

    史林 48 (3), 431-454, 1965-05-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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