「安全環境」について児童自らが主体的に提案するための授業構成

DOI 機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Creating a Lesson for Elementary School Students about the “Safe Environment”
  • 「 アンゼン カンキョウ 」 ニ ツイテ ジドウ ミズカラ ガ シュタイテキ ニ テイアン スル タメ ノ ジュギョウ コウセイ

この論文をさがす

抄録

本研究では,「防犯,防災,交通安全」の主題において「安全環境」の構築という観点から環境保全的提案能力を育成することを目的としている。本年度は,5年生児童(38名)を対象とし,身近な生活環境(自宅,通学路,学校)に関する「安全・危険」のテーマでアンケートにおいての,記号と言葉を用いた評価をさせた。また,公共的な社会環境での提案能力の育成を目的として学校周辺のフィールドワークを実施し,「安全」を身体的な危険の問題のみならずより幅広く「安全環境」として学習させるワークショップを行い,記号,言葉,昨年度開発した「おかげアイコン」を用いて,評価と提案をさせた。結果として,以下の点が明らかになった。第一に「おかげアイコン」を使った「安全環境」の学習は経験者に比べて,未経験者の方が効果は大きいことが認められた。すなわち,未経験者は一連の活動を通して,多角的把握,横断的把握能力の育成効果が認められた。第二に,提案に関しては,主題を横断する評価が見られる一方,提案そのものは経験者・未経験者にかかわらず画一化している傾向が認められた。「安全環境」の横断的把握能力を育成するため,アイコンによる様々な手法の環境学習を学年に応じて導入する方法の検討が必要である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ