東日本大震災被災地における学生ボランティア活動が,被災地の子どもに与えた影響 : 一家のインタビューと学生ボランティアの記録から

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  • ヒガシニホン ダイシンサイ ヒサイチ ニ オケル ガクセイ ボランティア カツドウ ガ,ヒサイチ ノ コドモ ニ アタエタ エイキョウ : イッカ ノ インタビュー ト ガクセイ ボランティア ノ キロク カラ

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抄録

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[要約] 本研究では,被災地の子どもたちの心情や人との関わり方が,ボランティアの学生と関わることで,どのような経過を辿ってきたのかを明らかにすることを目的とした。調査対象者は,東日本大震災で原子力発電所事故の影響を最も大きく受けた,福島県X町の一家族6名である。調査方法として,筆者自身がボランティアグループの一員として被災地の子どもたちと関わり,活動の中で子どもたちの様子について取った記録と,インタビュー調査により,データを収集した。データを内容の類似性に基づき分類した結果,【混乱している時期】,【人との関わり方に戸惑っている時期】,【対人関係に困難を感じている時期】,【信頼関係が確立される時期】,【周囲に関心が向く時期】というカテゴリーが作成され,子どもたちの心情や人との関わり方の経過には5つの時期があることが確認された。被災地の子どもたちにとって学生ボランティアと関わることは,人間関係の形成に影響を与えたことが示唆された。

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