Bibliographic Information
- Other Title
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- カイガ ニ ヨル シンリ チリョウ
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Abstract
1. K児は家庭の過保護のために甘やかされた児である。絵をかかない理由は家庭と幼稚園の雰囲気の差に基づく不安に由来したものと推定された。不安を除くための方針がたてられ,処置された中で,最っとも効果のあった方法は,保育者とK児が親しくなることであった。次に自由画を課すること,親しい友達と並ばせてかかせることで,描画面積,描画時間,色数において大なる変化が認められた。それと共に一般的な問題行動の適応も出現した。2. A児は母親および特定の友達に依存的な児である。きまりきった絵をかく原因は,何を描くかきめるのにも依存的で,描画の手段も乏しい。物事への興味も少く,自ら創作することが少ないからと推定される。これを治療するための種々の処置の中で効果のあった方法は,A児と親しくなること,糊絵をさせる場合が最も効果があった。特に糊絵をさせることによって,水彩画の内容の変容,描画面積,描画時間が著しく増大して,非常に効果があった。それと共に一般的問題行動においても,やや変化が認められた。
Journal
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- 学報
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学報 10 18-31, 1966-05-01
金沢美術工芸大学
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699834876160
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- NII Article ID
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110004686551
- 110004686551
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- NII Book ID
- AN10225569
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- ISSN
- 04513215
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- NDL BIB ID
- 834596
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Allowed