幼児は7枚のキャベツを6人でどのように分けるのか? : 幼稚園の飼育当番活動における5歳児の意識と分配行動

書誌事項

タイトル別名
  • How six children share seven cabbage leaves among them? : Five-year-old children’s willingness and sharing behavior on one’s turn to work for raising animals in kindergarten
  • ヨウジ ワ 7マイ ノ キャベツ オ 6ニン デ ドノ ヨウ ニ ワケル ノ カ? : ヨウチエン ノ シイク トウバン カツドウ ニ オケル 5サイジ ノ イシキ ト ブンパイ コウドウ

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抄録

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[要約] 本研究は, 5歳児の飼育当番活動に対する意識と,ニワトリの飼育当番活動におけるエサのキャベツの分配行動を明らかにすることを目的とした。幼児へのインタビューおよび幼稚園での飼育当番活動におけるキャベツを切る場面の観察から,飼育当番活動に対する幼児の意識と分配行動を検討した。その結果,以下の5点が明らかになった。第1に,幼児はニワトリや包丁に触れることによる楽しさなどを感じることで飼育当番活動を好意的に捉えていたことから,飼育当番活動は幼児にとって「正の分配」であると示唆された。第2に,幼児の分配行動はグループ内の複数人で行われる場合と1 人によって行われる場合がほぼ半数ずつみられた。第3に,教示者の介入があることで複数人での分配が行われることが多かった。第4に, 5歳児によって選択される分配方略はジャンケンが多かった。第5に,6人のグループでは半数である3人以下によって分配が行われる傾向にあった。

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