18歳選挙権時代の主権者教育 : 「民主的な選挙」をめぐる社会科授業の開発

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タイトル別名
  • Sovereign Education for the Era of Suffrage at 18 Years :Development of Social : Studies Lesson about the Democratic Election
  • 18サイ センキョケン ジダイ ノ シュケンシャ キョウイク : 「 ミンシュテキ ナ センキョ 」 オ メグル シャカイカ ジュギョウ ノ カイハツ

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[要約] 本稿では,2015年の公職選挙法の改正により18歳選挙権時代に移行するなか,単に選挙権の行使を促す「有権者教育」を超えて,学習者が広範な視点から民主的な選挙とは何かを考察し,自らを政治主体として立ち上げるための「主権者教育」のあり方を,中学校社会科公民的分野における実験授業を通して明らかにした。その結果,性格の異なる国家(ルワンダ・日本)の選挙を比較することにより,「民主的な選挙」の本質とそれを実現するための課題を一定程度明かにすることができた。しかし一方で,生徒たちは,「民主的な選挙」の「民主的」とはどういうことかという根本的な問いを,ルワンダと日本の選挙の比較から導き出された視点や課題を自らの投票行動のあり方と結びつけて考察することができなかった。この問題は,単元展開における問いの構成のあり方に起因しており,今後の検討課題として残された。

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