日本におけるスタニスラフスキー・システム受容の系譜 (3) : 山田肇・杉山誠訳『俳優修業』

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タイトル別名
  • The adaptation of the Stanislavski’s System in Japan (3)
  • ニホン ニ オケル スタニスラフスキー ・ システム ジュヨウ ノ ケイフ(3)ヤマダ ハジメ ・ スギヤマ セイ ヤク 『 ハイユウ シュウギョウ 』

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抄録

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[要旨] 1937 年、日本では山田肇・杉山誠によってスタニスラフスキーの著作『俳優修業』の翻訳が雑誌『劇と評論』によって始められた。これにより本格的なスタニスラフスキー・システムが紹介された。しかし、これによりシステムが日本の演劇界に浸透したわけではなかった。その理由として一つ考えられるのが、第 5 章までのシステムの基礎となる考え方や精神的な内面からの方法を扱った部分の翻訳において、各用語や方法の説明部分において原文で用いられている “feeling” を「感じること」よりも狭い意味である「感情」と翻訳したこと、そして “emotion” と区別をせずにどちらも「感情」として翻訳されている点である。

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