Blackwood's Edinburgh Magazine に見る1850年代の`sensation' : Wilkie Collins の Basil から The Woman in White へ

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  • The`sensation'in 1850s reflected in Blackwood's Edinburgh Magazine:from Wilkie Collins'Basil to The Woman in White
  • ニ ミル 1850ネンダイ ノ : ノ カラ ヘ
  • Blackwood's Edinburgh Magazine ニ ミル 1850ネンダイ ノ'sensation' : Wilkie Collins ノ Basil カラ The Woman in White エ

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抄録

センセーション小説は1860年代初頭のヴィクトリア朝イギリスにおいてにわかに流行し、その流行は当時の多くの雑誌記事において大いに議論され批判された。"sensation novel(fiction)"という用語自体は1860年頃から雑誌記事に見受けられるようになるのだが、1850年代の雑誌記事に目を向けると、"sensation"という言葉がすでにトピカルな言葉として扱われていたことが見えてくる。E. S. Dallas は、センセーション小説の流行を引き起こした Wilkie Collins の TheWoman in White(1859-1860) が連載されるよりも半年ほど前に、Blackwood's Edinburgh Magazine の記事において"we should fly thought, we should cultivate sensation"と述べている。また、1855年、Margaret Oliphant は同誌において Collins の初期の代表作 Basil に触れて、"The `sensation'which it is the design of Mr Wilkie Collins […]"と引用符を用いて使用している。本論は、主として Blackwood's Edinburgh Magazine の1850年代の記事を通して、"sensation"という言葉が1860年代初頭のセンセーション小説の流行のはるか前から様々な領域においていかに社会的に注目されていたかを検証していく。

収録刊行物

  • 研究論集

    研究論集 97 31-42, 2013-03

    関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部

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