「錯視」や「だまし絵」指導におけるデジタル教材の開発(2) : 「わかりやすさ」に関する調査

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  • The Development of Digital Materials for Teaching Optical Illusions(2): Survey on Ease of Understanding

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抄録

平成28年度科学研究費助成事業(奨励研究)の交付により,デジタル教材としての全体構造をデザインした。その過程では,トロンプルイユやトリックアート,ふしぎ絵など,これまで明確な分類が定まっていなかった「錯視」や「だまし絵」を鑑賞者の視点や作品との関係性で分類・整理した。目指すデジタル教材は,簡便に「錯視」や「だまし絵」を紹介し,その不可思議さを実感できるものである。しかし,色や明るさの錯視の場合,実際には同じ色や同じ明るさであっても,パソコン画面上の提示では,いぶかしく感じるとの懸念が残った。 本調査は,「錯視」や「だまし絵」指導で用いられる図版や実物,デジタルコンテンツなどの提示媒体の違いによる「わかりやすさ」に関する調査である。調査の結果,デジタルコンテンツは図版に比べると遥かにわかりやすく「錯視」や「だまし絵」の理解を促せることがわかった。また,懸念された「いぶかしさ」についても,提示の仕方によって軽減できることが確認できた。

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