Homescanによる家計消費データの特徴

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タイトル別名
  • Consumption Data Based on Homescan -Comparisons with Other Consumption Data-
  • Homescan ニ ヨル カケイ ショウヒ データ ノ トクチョウ

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抄録

マーケティング会社が作成しているHomescanの支出データと,家計簿ベースの家計調査,および記憶ベースのパネルデータを比較し,Homescanベースの支出データにどのような特徴があるか考察した.また,Homescanが日次の数年間にわたるパネルデータであることを利用し,家計消費データの時系列的特徴も分析した.その結果,Homescanによる支出データは,イギリスにおける先行研究と同様に,25%から30%程度,家計簿ベースのデータと比較し水準は低いが,支出の年齢や就業状態等への依存パターンや変動係数は家計簿ベースのデータとほぼ同じであることがわかった.時系列情報を利用した分析では,(1)支出の季節性変動パターンは家計間で大きく異なること,および (2)月次支出データの変動は恒常所得モデルが想定しているよりも大きいが,年次支出データは非常に安定しており,恒常所得モデルと整合的な性質を有することが明らかになった.

収録刊行物

  • 経済研究

    経済研究 61 (3), 224-236, 2010-07-25

    岩波書店

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