接触場面に出現する「やはり」の一考察 : 『BTSJ日本語自然会話コーパス』の調査から
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- 鈴木 英子
- 一橋大学
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study of the Japanese Adverbial Yahari in Small Talk Conversations in Contact Situations: From a Survey of the "BTSJ Corpus"
- セッショク バメン ニ シュツゲン スル 「 ヤハリ 」 ノ イチ コウサツ : 『 BTSJ ニホンゴ シゼン カイワ コーパス 』 ノ チョウサ カラ
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説明
本稿は、接触場面の雑談における「やはり」の使用傾向を知るために、『BTSJ日本語自然会話コーパス』を対象に、「やはり」の使用率と出現環境から調査を行った。その結果、「やはり」の使用率では、次の2点が明らかになった。①学習者の使用率は、話し手と聞き手の親疎関係に関わらず、日本語レベルが上がるにつれて高くなる。②母語話者の使用率は、親しい学習者が相手の場合、相手の日本語レベルによる差が小さいが、初対面の会話の場合、対話相手のレベルを考慮して「やはり」の使用を控えている。次に、「やはり」の出現環境では、次の3点が明らかになった。①発話冒頭部では、母語話者発話の約4割でフィラーの直後に出現する。②発話中間部では、約3割が逆接の接続詞・接続助詞に後続する文脈で出現する。③発話末尾部では、言い切りの直後か、別の後続発話に吸収される環境で出現する。
収録刊行物
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- 一橋大学国際教育交流センター紀要
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一橋大学国際教育交流センター紀要 2 69-80, 2020-09-30
一橋大学国際教育交流センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699845979264
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- NII論文ID
- 120006917855
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- NII書誌ID
- AA12872099
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- DOI
- 10.15057/70035
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- HANDLE
- 10086/70035
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- NDL書誌ID
- 030699324
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可