接触場面に出現する「やはり」の一考察 : 『BTSJ日本語自然会話コーパス』の調査から

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of the Japanese Adverbial Yahari in Small Talk Conversations in Contact Situations: From a Survey of the "BTSJ Corpus"
  • セッショク バメン ニ シュツゲン スル 「 ヤハリ 」 ノ イチ コウサツ : 『 BTSJ ニホンゴ シゼン カイワ コーパス 』 ノ チョウサ カラ

この論文をさがす

説明

本稿は、接触場面の雑談における「やはり」の使用傾向を知るために、『BTSJ日本語自然会話コーパス』を対象に、「やはり」の使用率と出現環境から調査を行った。その結果、「やはり」の使用率では、次の2点が明らかになった。①学習者の使用率は、話し手と聞き手の親疎関係に関わらず、日本語レベルが上がるにつれて高くなる。②母語話者の使用率は、親しい学習者が相手の場合、相手の日本語レベルによる差が小さいが、初対面の会話の場合、対話相手のレベルを考慮して「やはり」の使用を控えている。次に、「やはり」の出現環境では、次の3点が明らかになった。①発話冒頭部では、母語話者発話の約4割でフィラーの直後に出現する。②発話中間部では、約3割が逆接の接続詞・接続助詞に後続する文脈で出現する。③発話末尾部では、言い切りの直後か、別の後続発話に吸収される環境で出現する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ