「『話』らしい話のない小説」から小説を包み込む「話」へ- 『雪国』の「語り」と「無」と「美」-

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  • 「 『 ハナシ 』 ラシイ ハナシ ノ ナイ ショウセツ 」 カラ ショウセツ オ ツツミ コム 「 ハナシ 」 ヘ : 『 ユキグニ 』 ノ 「 カタリ 」 ト 「 ム 」 ト 「 ビ 」
  • Fromʻ a Novel without a Proper “Story”ʼ to a Novel Enveloped in “a Story”: Narrative, Nothingness, and Aesthetics in Snow Country

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Abstract

本論は川端康成の『雪国』の「語り」の問題に焦点を当て、『雪 国』の語り方と「詩的精神」および「『話』らしい話のない小説」 をキーワードとする芥川の晩年の芸術観との相関関係を論じた ものである。その関係が解明されることによって、『雪国』の「語 り」に隠されている川端の言語観も浮上し、『雪国』の「美」の 問題は実は作品の語り方と深く関係するということも見えてくるだろう。

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