A CASE OF CHEMOTHERAPY WITH KM-CART FOR PERITONEAL METASTASIS AFTER GASTRIC CANCER OPERATION

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  • 胃癌術後腹膜播種再発に対しKM-CARTを併用して化学療法を施行した1 例
  • ショウレイ ホウコク イガン ジュツゴ フクマク ハシュ サイハツ ニ タイシ KM-CART オ ヘイヨウ シテ カガク リョウホウ オ シコウ シタ 1レイ

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症例は77歳の女性で、胃癌に対し、平成27年1月、開腹幽門側胃切除術 (D2郭清、BillrothⅠ法再建)を施行した。病理診断上、L, Post, Type3, por2>tub2, pT4a(SE), sci, INFc, ly2, v1, pN2(3/22), pPM0, pDM0であり、術後補助化学療法を勧めていたが、体力低下などの理由で拒否されていた。平成27年7月より経口摂取不良で、8月、精査目的に緊急入院した。大量の腹水貯留がみられ、腹水細胞診上、classⅣであり、腹膜播種再発と診断した。大量腹水を併発する腹膜播種再発に対して標準治療は確立されていないが、今回、我々は、松崎圭祐氏式腹水濾過濃縮再静注療法(Keisuke Matuzaki Cell-free and concentrated Ascites Reinfusion Therapy、以下KM-CART)で腹水コントロールを行いつつ、1st-lineとしてSOX療法(TS-1:60mg/day14日間内服7日間休薬、oxaliplatin:100mg3週間毎投与)を施行した。5ヶ月後の現在も、腹水の再貯留がなく、腫瘍マーカーの改善がみられ、化学療法を継続できている。

Journal

  • 横浜医学

    横浜医学 67 (2), 83-88, 2016-08-30

    横浜市立大学医学会

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