モンシロチョウの成長に影響を及ぼす環境要因

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タイトル別名
  • Environmental factors affecting the growth of white butterfly
  • モンシロチョウ ノ セイチョウ ニ エイキョウ オ オヨボス カンキョウ ヨウイン

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抄録

モンシロチョウの成長過程には、様々な環境要因が影響を及ぼすことが考えられる。本研究では、まず、幼虫の成長に及ぼす温度と湿度の関係について調べた。その結果、幼虫の飼育に最も適していた条件は、室温(20 ~ 25℃)で高湿度(80 ~ 100%)であった。また、最も適していない条件は、高温(28 ~30℃)で高湿度であった。また、蛹の色に影響を及ぼす環境要因として、背景色と温度について検討した。蛹の色は、低温では褐色系、高温では緑色系となる傾向が確認され、蛹の色は背景色だけではなく、温度の影響を受けることがわかった。幼虫の食草の選択では、幼虫はキャベツ液を吹きかけたアブラナ科以外の植物にも引き寄せられたが、食草として食べたり、そこにずっと留まっていたりすることはなかった。これらの結果から、モンシロチョウの成長は、温度や湿度などの環境要因に影響され、飼育の際には留意しなければならないことがわかった。

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