コミュニティサイトに起因する未成年者の犯罪被害の増加、定住外国人の増加に伴う外国人犯罪の問題など、近年の犯罪状況は新たな側面を迎えているとも言え、これらに即した防犯教育プログラムの開発が求められている。そこで、本研究は日本人中学生と在日外国人中学生の防犯意識や危険行動を調査し、新たな教育プログラムの開発に必要な知見を得ることを目的に実施された。平成28 年に行った調査の結果、防犯意識の高いグループと既存の教育プログラムの届きにくい防犯意識の低いグループに2 極化している実態や、インターネットの利用に関する危険因子の存在について理解することができた。今後は、これらを踏まえた新たな教育プログラムの開発が期待されるのではないだろうか。
常葉大学教育学部紀要 = Tokoha University Faculty of Education research review 37 29-41, 2017-03-01
常葉大学教育学部