Abstract
本稿は,筆者の過去の生徒指導に関する教育実践を一つの事例として「理論と実践の往還の視点」で振り返ることで,今後の「生徒指導」の在り方について検討し,将来教師を目指す学生の参考書の一つとなることを期待して執筆した。小・中学校ともに学習指導要領(平成29年告示)解説総則編において,「生徒指導の充実」の項が単独で明示された。子どもたちを取り巻く状況が多様化する中で,学校教育における「生徒指導」は,一人一人の児童生徒の人格を尊重し,個性の伸長を図ることを目指す教育活動として,これまで以上に意識化された中で行われる教育実践といえよう。しかしながら,「生徒指導」について学生に回想させると,「予防的な指導」と「課題解決的な指導」の2つを目的とした生徒指導が刻印付けされている傾向にあった。最も重要視すべき「成長を促す指導」を目的とした生徒指導の在り方について,具体的な実践事例を踏まえた検討を行った。
Journal
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- 教育研究実践報告誌
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教育研究実践報告誌 4 (1), 1-8, 2020-09
常葉大学教育学部初等教育課程研究企画部会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699865616384
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- NII Article ID
- 120006891373
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- ISSN
- 24360112
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Allowed