小学生の養育態度認知とイラショナルビリーフ,孤独感の関連性 : 新しい養育態度認知の視点から

書誌事項

タイトル別名
  • ショウガクセイ ノ ヨウイク タイド ニンチ ト イラショナルビリーフ,コドクカン ノ カンレンセイ : アタラシイ ヨウイク タイド ニンチ ノ シテン カラ
  • Relationships between Parents'Attitude for Child Rearing, Irrational Belief and Loneliness among Elementary School Students

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説明

本研究の目的は従来の「受容―統制」2次元で養育態度を捉える養育態度認知尺度が現在の多様な養育関係を反映できていないことを背景として,研究の目的は養育態度認知尺度を再編し,さらに養育態度認知尺度がイラショナルビリーフ(以下iB)と孤独感に与える影響を検討することであった。そこで10歳~12歳の小学生439名(男子:235名,女子:204名)を調査協力者として,新しく想定される因子を加え,子ども用にわかりやすく再編した養育態度認知尺度,不合理な信念尺度,子ども用孤独感尺度を用いた調査を実施した。その結果,養育態度は「I,受容」「II,モニタリング」「Ⅲ,心理的統制」「IV,心理的な距離の近さ」「V,揺らぎ」の5因子が抽出され,多因子構造であることが示された。加えて,養育態度認知がiBと孤独感に及ぼす影響を検討した。その結果,受容は直接孤独感を低減し,心理的統制,心理的な距離の近さ,揺らぎはビリーフを媒介して孤独感に正の影響を及ぼしていた。以上の結果を踏まえ小学生の養育態度認知とiB,孤独感の関係について考察を行った。

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