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- アーント 沙羅
- Kyoto University
書誌事項
- タイトル別名
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- Auch as a Coordinating Conjunction in Transylvanian Saxon German Analyses from Historical Linguistics and Typological Linguistics
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抄録
本稿は、言語接触下にある言語について、ある特定の言語形式が持つポテンシャルがアクティベート化あるいは非アクティベート化されることで主変種とは異なる言語変化が起こるという筆者の仮説に基づき、ドイツ語の一変種として分類され、850年以上にわたりルーマニア語との接触状態にあるトランシルヴァニア・ザクセン方言に見られるauchの並列接続詞的用法を例として、様々な観点から言語変化が起こり得るポテンシャルを見つけ出すことを目指している。主要な章となる第3章と第4章では、かつて存在したゲルマン語族の並列接続詞ならびに現代の標準ドイツ語では副詞で焦点化詞に位置づけられるauchの意味変化と、両語彙の関連性と使用に関し概観し、さらに言語類型論の観点からみた並列接続詞とauchの関連性と通言語的な分布について考察することで、変化の要因となり得るいくつかのポテンシャルと考えられる要素を挙げ、仮説実証への足掛かりとしている。
収録刊行物
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- 言語科学論集
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言語科学論集 26 47-74, 2020-12
京都大学大学院人間・環境学研究科言語科学講座
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699877787136
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- NII論文ID
- 120007033612
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- NII書誌ID
- AA11467856
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- DOI
- 10.14989/262784
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- HANDLE
- 2433/262784
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- NDL書誌ID
- 031546890
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可