動学的資本税協調と公的資本形成

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  • Dynamic capital tax coordination and public capital
  • ドウガクテキ シホンゼイ キョウチョウ ト コウテキ シホン ケイセイ

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抄録

本稿では、Zodrow and Mieszkowski(1986)およびWilson(1986)等で示された対称小地域における静学的租税競争モデルを、資本蓄積の存在を組み入れた対称大地域における動学的租税競争モデルに拡張し、租税競争の帰結と租税協調による経済厚生へのインパクトを分析した。Batina(2009)では、長期定常状態において、経済が動学的効率性を満たす場合、ナッシュ均衡から資本税率を引き上げることで両地域の厚生が改善されることが示されたが、生産要素として公的資本を組み入れた本稿のモデルでは、経済が動学的効率性を満たす場合でも、資本税率引き上げと引き下げの両方向に租税協調解がありうることが、理論分析から明らかになった。

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