地方自治体を動かす制度と習慣 : 機関委任事務制度の廃止を事例にして

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タイトル別名
  • Institutional and habitual elements in local governments : case study in the abolition of the agency delegated function system
  • チホウ ジチタイ オ ウゴカス セイド ト シュウカン : キカン イニン ジム セイド ノ ハイシ オ ジレイ ニシテ

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抄録

地方自治体職員は、機関委任事務制度が創設された明治期以来、法令や国の通達・通知を遵守することで「通達・通知への依存」という習慣を身につけ、組織内で遺伝的に受け継いできた。機関委任事務制度に代わって創設された法定受託事務と自治事務は、この習慣を否定し、新たな行動を義務付けたりするものではない。そのため、通達・通知への依存という習慣が彼らの内面に、また組織レベルにおいては「行政体質」として残されており、改革されずに残された法令等による細かい縛りと同調しながら、彼らを従前の思考と行動へと動かしているのである。

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