廣松渉の歴史観 : 梅棹生態史観との比較から

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書誌事項

タイトル別名
  • The historical perspective of Hiromatsu Wataru : in comparison with Umesao’s ecological view of the history
  • ヒロマツ ワタル ノ レキシカン : ウメサオ セイタイシカン トノ ヒカク カラ
  • コウマツショウ ノ レキシカン : バイサオセイタイ シカン ト ノ ヒカク カラ

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説明

本論では、戦後日本の哲学者廣松渉の著作『生態史観と唯物史観』（1986）を扱った。同書は、1957年に梅棹忠夫が発表した「文明の生態史観」を批判的に検討したうえで、廣松渉自身の歴史観を打ち出したものである。生態学の遷移（サクセッション）理論を文明論的な歴史の展開に援用した梅棹の生態史観を、廣松は人間社会と自然環境との相互作用を対象化していないとみている。廣松は、両者を媒介するのは人間の歴史的営為であるという。

収録刊行物

  • 社会科学

    社会科学 46 (1), 239-258, 2016-05-30

    同志社大学人文科学研究所

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