ティツィアーノ作《マリアの神殿奉献》 : カリタス図像とオベリスクの意味について

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タイトル別名
  • Presentation of Mary at the temple by Tiziano Vecellio : the meaning of caritas and obelisk
  • ティツィアーノ サク マリア ノ シンデン ホウケン : カリタス ズゾウ ト オベリスク ノ イミ ニツイテ
  • ティツィアーノ作マリアの神殿奉献 : カリタス図像とオベリスクの意味について

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抄録

本論文では、ヴェネツィア派画家ティツィアーノ・ヴェチェッリオがサンタ・マリア・デッラ・カリタ大同信会館のアルベルゴの間の壁面装飾として制作した《マリアの神殿奉献》を取り上げ、部屋の全装飾とその機能、同信組合の活動指針との関連で解釈を試みた。聖母伝に共通して描かれる幼児を抱く女性像はヴェネツィアと同信組合の精神を表す〈慈愛〉の寓意であると考察し、本作品に描かれるモチーフとの関連から、キリスト教の救済の精神である〈慈愛〉の女性像は古代から現世を通して将来的な救済があることを示していると読み解いた。

収録刊行物

  • 社会科学

    社会科学 48 (3), 59-82, 2018-11-30

    同志社大学人文科学研究所

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