『源氏物語』若紫巻の兵部卿宮と「ものす」表現 : 若紫の引き取りをめぐる光源氏との対比の視点から

書誌事項

タイトル別名
  • A study of "The tale of Genji" chapter of Wakamurasaki, Lord Hyoubukyo and used "monosu" expression : from the angle of the contrast with HikaruGenji
  • ゲンジ モノガタリ ワカムラサキカン ノ ヒョウブキョウノミヤ ト モノス ヒョウゲン : ワカムラサキ ノ ヒキトリ オ メグル ヒカルゲンジ トノ タイヒ ノ シテン カラ
  • 『 ゲンジ モノガタリ 』 ワカムラサキカン ノ ヘイブキョウキュウ ト 「 モ ノス 」 ヒョウゲン : ワカムラサキ ノ ヒキトリ オ メグル コウゲン シ ト ノ タイヒ ノ シテン カラ
  • 源氏物語若紫巻の兵部卿宮とものす表現 : 若紫の引き取りをめぐる光源氏との対比の視点から

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説明

『源氏物語』「若紫」巻後半で、尼君亡き後、孫娘・若紫の処遇が検討される。本来の引き取り手で実父の兵部卿宮が準備を進め、迎えに来る日の未明に、光源氏強引な方法で若紫を二条院へ連れ出し、手元に引き取って養育する事態に急転する。この展開を、兵部卿宮の発言に「ものす」表現が多用されていることに注目し、光源氏の明確な言動と対比させると、若紫の女房集団の思惑が見える。この物語展開の論理と構成について考察する。

収録刊行物

  • 社会科学

    社会科学 48 (4), 1-22, 2019-02-28

    同志社大学人文科学研究所

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