Uチャネル試料のパススルー測定によって得られた初磁化率データのデコンボリューション

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タイトル別名
  • Deconvolution of magnetic susceptibility data from pass-through measurement of U-channel samples
  • Uチャネル シリョウ ノ パススルー ソクテイ ニヨッテ エラレタ ショジカリツ データ ノ デコンボリューション
  • Uチャネル シリョウ ノ パススルー ソクテイ ニ ヨッテ エラレタ ハツ ジカリツ データ ノ デコンボリューション
  • ユーチャネル シリョウ ノ パススルー ソクテイ ニヨッテ エラレタ ショジカリツ データ ノ デコンボリューション

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説明

海洋や湖の堆積物を対象にした古地磁気学・環境磁気学の研究では,残留磁化や初磁化率のパススルー測定が広く用いられている。パススルー測定では必然的に出力がセンサーの応答曲線によって平滑化や変形を受けるため,堆積物の正確な信号を得るには測定結果のデコンボリューションが必要となる。デコンボリューションの手法は,赤池ベイズ情報量規準(ABIC)を最小化することによって最適な平滑化の条件を得て残留磁化のモデリングを行うことによって改善されてきた。本研究では,同様のアルゴリズムに基づき,まず試料全体に一つの平滑度を設定し,さらに強い磁化率のピークを伴う範囲に第2の平滑度を導入して,初磁化率のパススルーデータのデコンボリューションを行うプログラムを作成した。このプログラムを秋田県田沢湖のUチャネル試料に適用し,デコンボリューションの結果が個別試料の測定値と一致することが確かめられた。しかし,鋭いピークの箇所では誤差を伴う変動が生じており,火山灰やイベント層を含む試料のデコンボリューション手法にはさらに改良が必要なことが示唆された。

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