南北戦争以前期の農村家内工業生産にみるミズーリ州の南部的特質

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タイトル別名
  • Differences in home manufacturing production between Missouri and the North
  • ナンボク センソウ イゼンキ ノ ノウソン カナイ コウギョウ セイサン ニ ミル ミズーリシュウ ノ ナンブテキ トクシツ

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抄録

本稿では1860年合衆国北部農村個票データの家内工業生産額に着目し、1860年の合衆国北部において家内工業生産が極めて小さいという命題の再考と、家内工業生産にみるミズーリ州の「南部的特質」の解明を行った。 南北戦争以前期の合衆国北部において家内工業生産が極めて小さいという命題は、家内工業生産を行っていない家計の割合が高いという視点から、先行研究(Atack and Bateman, 1987)の再評価を行った。また、ミズーリ州における南部的特質は、州境で接する2つの郡に含まれるタウンシップの比較において、家内工業生産を行っていない家計の割合が大きく異なることを示し、家内工業生産を行っている家計が多いことが「南部的特質」であることを示した。そして、ミズーリ州における家内工業生産の大きさは、羊をより多く飼育し、羊毛の生産が盛んであることがその背景にあることを明らかにした。

収録刊行物

  • 經濟學論叢

    經濟學論叢 69 (4), 713-732, 2018-03-20

    同志社大學經濟學會

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